朝、ニックと連絡がついた。どうやら昨日は街の外まで仕事に出ていたらしい。
「もう一日、サスカトゥーンに滞在したらどうだい。泊まれる場所を用意するからさ。それで夜、会おうよ」
三週間走り続けた疲れもあったし、ニックに会わないまま次に行くわけにもいかない。
そうだな、ここらで初の一日休みを取るとしようか。
"Can you come to this address? I found the place for you" Thank you Nick, he might have asked his friends if they could have me for one night. Headed to the address.
宿泊先が見つかったよ、とニック。
友だちのところにでも転がり込めないか、聞いてくれたのだろう。ありがたい。
教えられた住所へ向かってみる。
Oh my goodness, this is an inn, bro! I didn't mean it, this is too kind of you! "Don't worry about it, you're my guest today. Take a shower, get some sleep, and strolling around if you like. I will come after working, then let's go to dinner" What an awesomely kind guy... I cannot thank enough!
…って、これはインじゃないですか!
そこまでしてもらうつもりじゃなかったんだよ、さすがに悪いよ…
「気にしないでよ、キミはゲストなんだからね。シャワーを浴びて昼寝して、散歩でもすると良い。
仕事が終わったら迎えに行くから、夕飯に出かけよう」
どこまで良い人なんだ… ありがたく、甘えさせていただくことにする。
The owner, Lis welcomed me. She always smiles and has wonderful hospitality. I like this inn!
リースという女性オーナーが出迎えてくれた。ニコニコしていて超親切で、好感の持てる人だ。
Inside, fluffy beds! Gosh, I'm in seventh heaven. I love this inn!
屋内だ、ふかふかのベッドだ、天国だ!
Beautiful kitchen. Complimentary tea and coffee are there, perfect. I encountered a young guy, Max here. He is a student of University of Saskatchewan which is in front of the inn, and also works here. "Which part of Japan are you from?" Tokyo. How about you, Max? "Osaka (one of Japan's prefectures)" ...Say what? "Just kidding, I'm from China" I almost believed it, must have been sleepy...
綺麗なキッチン。お茶とコーヒーは自由にエンジョイして良いらしい。最高だ。
ここでマックスという青年に出逢う。
目の前にあるサスカチュワン大学に通いつつ、このインで仕事もしているらしい。
「日本のどこ出身なんだい?」
東京だよ。マックスは?
「大阪」
…ほぇ?
「冗談だよ、中国さ」
日本人だと信じるところだった。よほど眠かったんだろう…
My hair is too long now, I should cut it. Pulled out my hair clippers and turned on the switch... huh? already on. Apparently it'd used up its battery on the journey by himself. Well then, why don't I take a walk during it's being charged?
伸び過ぎた髪をいい加減に切りたかったので、バリカンを取りだす。
スイッチを入れ…あれ、もう入ってるぞ。
どうやら旅の途中で、勝手にバッテリーを使い果たしてくれていたらしい。
しょうがない、充電しておいて、散歩にでも行こう。
大学の周りをぐるりと回ってみる。
自分の足で歩くのも良いものだ。SHOGUNの「男達のメロディー」を口ずさむ。
鉄腕DASHでやってたソーラーカー日本一周のテーマ曲、と聞けばピンと来る人もいるだろうか。
旅の間にいちばんよく歌っているのが、実はこの歌。
「運が悪けりゃ死ぬだけさ」というフレーズが人生を達観していて、カッコいいのだ。
死ぬときは死ぬ、ただそれだけ。死ぬつもりは無いけどね。
Is this way kinda short cut? no, a backyard of somewhere. But I found it.
抜け道かな?と思って入ったら、どこかの裏庭だった。しかしこれを見付ける。
"TOGETHER WE CAN BUILD A BRIGHTER WORLD"
Back to the inn and started to cut my hair to 3mm as usual, however the battery was dying and... dead. Hmm, 80% done. Let's complete it tomorrow morning.
宿に戻り、頭を3mmに刈ってゆく。しかし、段々と弱まるバッテリー。そしてお亡くなりになるバッテリー。
やはり小一時間程度では足りなかったか… 大体はいけたものの、まだ2割ほど残っている。
明日の朝に完成させよう。
Precious time, taking a hot shower, and forty winks on a bed...
温かいシャワーを浴びる。至高の時間だ…
部屋に戻りベッドに横になったらもういかん、眠りの世界へと誘われてゆく。
After taking the great nap, just got a message from Nick. "I'm at the inn, which is your room?" I went to the entrance and found Nick sun tunned a little. Hey, bro! It's been 10 days.
気持ちよくひと眠りしたら、ちょうどニックからメッセージが。
「着いたよ。どの部屋だい?」
玄関へ向かうと、少し日焼けしたニックがいた。
ヘイ、ブラザー!10日ぶりだね。
"There is a Japanese restaurant, I've never been there though" Sounds great, let's go!
良さげな日本料理のお店があるんだ、行ったことはないけどね。とニック。
食べられるなら何でもいいっす!
Restaurant Nagoya, which is one of city names in Japan, there was no Japanese staff though. They have Chinese food as buffet, and Japanese food as order.
Nagoyaというレストラン。スタッフは全員、中国系の人だったけど。
ビュッフェ形式、つまりバイキング、つまり食べ放題。オールユーキャンイートともいう。
こっちだと、中華料理のお店くらいでしか見かけないな。
ここは和中折衷って感じで、中華は取り放題、sushiやtempuraはオーダー制となっていた。
Gorgeous! Let's dig in.
やっほーい!
Sushi pizza. Sounds and looks strange, but actually the taste was awesome!
sushiピッツァなるものを発見したので注文してみた。
揚げたご飯の上に、刺身とマヨネーズが…
恐るおそる口にしてみる。と、意外にもウマかった。
Green dragon rolls. There are tails, but no heads... poor dragon.
グリーンドラゴンロールなるものも発見したので注文してみた。
尻尾はあるが頭が無い…
Nick put some wasabi on his sushi. Isn't it too much? "I like wasabi. ...oh, this is spicy..." Told ya!
sushiに結構な量のワサビを乗せるニック。ちょっと多くない?
「ワサビ、好きなんだよ。…うぁ、辛い…」
ほら、言わんこっちゃない。
We could eat horses! Got large serving seconds and ordered lots of sushi, tempura, whatever until we got stuffed. I asked them a doggy bag because of getting the Green dragon rolls left over, but thank to Nick's gentle manner to the staff, it was no charge even though this is all-you-can-eat. Damn, I could've eaten more if I biked today...
おかわりをしsushi類もたくさん頼み、満腹になるまでご馳走になった。
しかしドラゴンロールを残してしまったため、ドギーバッグ(*)を持たせてほしいとお願いする。
ふつう食べ放題のお店だと別料金になるけど、今日はいいよと店員さん。
ニックの態度がめっちゃ良かったからだ。人徳である、ありがたい。
*ドギーバッグ(Doggy bag)…レストランでの食べ残しを持ち帰れる風習。
それ用の容器がどのお店にも用意してあって、言えば詰めてくれる。
我が国でも盛り上がるべきだ。衛生面どうこうとかで、うるさ過ぎると思う。
日本の年間の食品廃棄量は約1,700万トン。世界の食糧援助量の4倍にものぼるって、知ってましたか?
もったいないの文化が聞いて呆れる。
In Japan, there is all-you-can-drink as well. "Wow, it's... pretty scary" You bet, lots of guys are tanked every night. Yup, I have been a few times!
日本にはオールユーキャンドリンクがあるよ、と教えたら、
「それは…恐ろしいね」とニック。
私もかつて、失敗したことがありましたっけね…
Oh man, I was really satisfied... after leaving the restaurant, Nick also bought me ice cream, mmm yummy! Then we went grocery shopping.
たらふく食べて満足したが、ニックは食後のアイスまで奢ってくれる。最高だ…
それから、スーパーに買い物に出かけた。
Bread, cookies and beef jerky... he got them for me here, again. Why can you be such a kind man? "Because your journey is inspiring. When I tell people about you, they are surprised and amazed" Oh, I'm flattered. "Cooking with you under the power outage in Lake Louise was fun!"
ここでもニックは、パンやクッキーや、たまたま近くにあったビーフジャーキーを買ってくれた。
どうしてそんなに人に親切になれるんだ。
「それはキミの旅が感動的だからさ。キミのことを話すと、みんな驚くよ。
停電のレイクルイーズで一緒に料理したのなんか、楽しかったしね!」
Took a drive for a little while. "There are plenty of ice cream flavors in Japan, right?" Yeah, a lot. There is wasabi flavor as well! You should try it when you come to Japan. "Really? I sure will try it!"
少しドライブをする。
「日本のアイスにはたくさんの味があるんだろう?」
よく知ってるね。ワサビ味もあるから、日本に遊びに来たら試さないと。
「本当に?それは食べてみないとね!」
Although I've already given him my favorite origami "heart with wings," though it is not enough. Therefore I added a rose, a crane and ninja's shuriken (throwing star) as a token of my gratitude. He said he'd never seen a crane. "There is just cows in Holland" We talked and talked, laughed and laughed at this night.
ハートの折り紙はレイクルイーズで渡していたが、それでは足りないと思った。
ので、せめてもの感謝のしるしとして、バラ・折り鶴・手裏剣も渡す。
鶴は見たことがない、というニック。
「オランダには牛しかいないよ」
二人で笑った。
And finally, it's time... "I will visit Japan someday, and am surprising you" Yeah, you are very welcome to come to Japan! I also should visit Holland before I die. Time to go each other homes, but it was not so sad because I knew that we are meeting again in Japan or Holland in the near future. We shook hands firmly, and I saw him off driving away.
Thank you so much Nick, I was on cloud nine seriously! I really appreciate everything you've done for me. I will give you a very warm welcome as your tour guide when you visit Japan, and you will be in love with the attractive country! See ya soon, bro!
別れの時は、あっという間に来てしまう。
「いつか日本を訪れて、キミを驚かせるから」
大歓迎さ!いつでもおいでよ。
お別れのときに、寂しさはなかった。
日本かオランダで、また必ず会う日が来ると知っていたから。
がっちりと握手をし、手を振って見送った。
【Distance -走行距離-】 8km
【Time -走行時間-】 0h 39m
【Odo -総走行距離-】 2,392km
【Total time -総走行時間-】 161h 58m
全然全く私と関係はないけど、オランダに行ってみたくなりました(´,,・ω・,,`)
ReplyDeleteニックの人徳をパソコン越しからも感じてしまったからかな!?(*´ェ`*)
僕も今まであまり興味なかったけど、死ぬまでに行かなくちゃと思ったね。
ReplyDelete風車とチューリップもそうだけど、他にも素敵なところがたくさんあるだろうから。